何もしてないのに壊れた

たぶん、何かしてる

犬好きに悪い人はいないっていうアレ

「じゃあ猫好きは悪い人なんですか?」

女性社員は憤りを隠せなかった。「それって犬好きの人が勝手に言ってるだけですよね」「犬好きの人ってすぐそういう事を言う」と。確かにこんな事を言い出したのは間違いなく犬好きの人だろう。「良い」か「悪い」か、善悪の話をしているのに急に犬が出てくる。これはペットを飼っている人にありがちだが隙あらば自分の飼っているペットの話を放り込んでくる。国語、苦手だったのかなてくらい前後の文脈ガン無視。もっと作者の気持ち考えてと言いたい。犬と猫はよく対比されるので猫が好きな人は悪い人って事になるらしい。もう、ちょっとした言いがかりである。

僕は猫好きである。まっしぐらである。昔の偉い人が「我輩は猫である」とか言い出して周りが「えぇ…」って若干引いてた時も「その気持ち超わかるー」って共感した。犬好きに言わせれば何言っちゃってんのってことらしい。ただ僕は犬も好きである。どちらもかわいい。しかしどちらかを選ばなければいけないみたいな風潮がある。

この言い争っている女性たちは馬が合わないのだろう。犬猿の仲である。まあ、職場の全員が仲良くするのは難しいので仕事に支障が出なければいいかなって放っておいた。しかし、いよいよ支障が出始めてしまったので注意したが、「反省してまーす」と心にもない様子だ。というかちょっとバンクーバー五輪スノーボード代表の国母選手のマネしてた。

犬好きの女性はというと飼っている小型の室内犬にスイーツの名前を付けているようなタイプだ。SNSのアイコンはSNOWで自撮り。ボディタッチ多め。猫好きよりも猫をかぶっている。そういうところが反感を買うのだろう。猫好きの女性と口論になっていた。少し熱くなってしまったのか「本当はこんな事言いたくないんだけど」と言ってその後めちゃくちゃ饒舌に悪口を言っていた。「あと〜」とか「そういえば〜」とか言い出したので本当は言いたくて仕方なかったに違いない。急に悪口を言われて驚いていた猫好きの女性も「もう分かりました」と言って去っていった。たぶん何も分かっていない。こういう所は猫のようだ。